soramir A to Z ガスライディング事例集

日本で今発生しているガスライティングの事例を報告していきます。

ガス会社って、怖いですね?

「いやぁ、licoさん、私がもしそうだったら、

 北海道のガス会社は怖いって思いますよ。

 それに、高い!その料金高いです。

 都市ガスから比べたら、ただでさえ高いと言われてるんです。

 

電話の女性は、高い、高いと連呼しながら詳しく話を聞いて整理して

いってました。電話の相手は消費者センターのオガサワラさんです。

 

集合住宅で、一戸だけガス・灯油のリース料請求 

消費者センターに相談するようなことになったのは、

3か月前に引っ越したアパートのガス代請求のことでした。 

契約しているのは、プロパンガスで、提供会社は富士ホームエナジーです。

数日前にアパートのポストの前に落ちていた一枚のレシート(検針票)

が原因です。だって、それを見れば、

 

 他の住人より、月あたり約1400円高い料金を支払っていることがわかってしまったからです。

 

理由は簡単で、ガス設備リース料、灯油リース料? 各700円

他の住人は払っていません。

 

 他人の検針票を思わず拾ってしまったのは

 数時間前に、検針員さんとポスト前で立ち話をしたから。

  →すみません、立ち話ついでに彼女が手にもってた

    検針票を3~4枚ほど見てしまいました。

 

他の住人の検針票には、ガス、灯油ともに「リース料」などという項目がない。

 

基本料

従量料金

 

だけです。あわてて部屋に戻り、ガス会社のコールセンターに電話しました。

 休日対応の緊急コール(ガス漏れなど)の担当者が対応してくれて、

「ガスは基本料金がありますが、灯油は使っただけの従量料金だけですよ」

と言ってから、少し保留にした後

「建物によって、契約が違うようですので」などとあわてて言いなおす。

なんだか、そういう対応を聞くだけで「怪しい」と思ってしまうものです。

 

でも、結果的には、今回私のカンは当たっていて、

管理会社に問い合わせると「それはダメですね。どんな理由があれ同じ物件で

部屋によって担当が違うのは、管理事務所として聞いていないし、うちの

考え方としても、ダブルスタンダードで請求されては困る」

ということでした。

 

さらに、改めて先月と今月の請求額を確認していくと

計算の合わない、明らかな水増し請求が発覚。

今までこんなに細かい数字をあえて計算したことがなかったんですが、

改めて計算するとおかしい数字がたくさん見つかるもんですね。

 

 リース料のほかには、3月のガス従量料金など、料金表にある

 正規の料金より1000近い料金を余分に請求されて支払っていました。

 

 

ガス料金 

  3月   4月
   
基本料金 2,250 2,250   2,250 2,250
従量料金 1,702 740   1,031 740
リース料 650 0   650 0
合計 4,602 2,990   3,931 2,990
税込 4,970 3,229   4,245 3,229

 

  

灯油

  3月   4月
   
基本料金 0 0   0 0
従量料金 19 19   0 0
リース料 700 0   700 0
合計 719 19   700 0
税込 777 21   756 0

 

ガス料金は月3万円、身元保証人が必須です

 

しかし、こんなことで消費者センターの人まで「怖い」とは言いません。

私も、こんなことがなければガス料金の検針票や請求額を

チェックしなかったでしょう。

 

ガス会社といえば、引っ越しの時に入居・退去の立ち合いで

お世話になる会社、というイメージしかありませんよね。

これまでは私もそうでした。

 

それが今回は、賃貸契約をして電話をしたら、

 

 「身元保証人様をたてていただくことになっています」

 

と言われてびっくり。そんなこと聞いたことがありませんが、

富士ホームエナジーは

 

 「契約者様は全員、身元保証人をたてていただいています」

 

と言い切ります。明確なウソです。

世の中に身元保証人をたてられない方はたくさんいいます。

契約者全員がガス契約のために身元保証人をたててはいないでしょう。

 

 「私もそんな話、聞いたことがありませんよ」

 

消費者センターのオガサワラさんも驚いていましたが、

「怖いですね」とまで言われた理由は、

 

 「ガス料金は、気にせず毎日使ってると軽く月3万円を

  こえてしまいますからね。東京から来られてびっくり

  されないでくださいね」

 

このセリフを、開栓・契約時に来た人が言ったからです。

 

正直なところ、この時の私も、こんなことを当たり前のように言われれば

1か月後には高額料金を請求されてもおかしくないと思いました。

   

    1か月のガス代が3万円ですよ?

    関東で都市ガスを使っていた人間が聞いたら、もう使えませんでした。

  

ガス会社の料金説明は2転3転

 引っ越したばかりのアパートの管理会社をとおしてガス会社に

料金訂正の依頼をしたら、

  

  「灯油も基本料金750円をいただいてます」

   ↓

  3月の検針票では「リース料」になっていますが?

  

  「はい。リース料です。給湯器と警報器の料金です」

   ↓

  基本料じゃなかったんですか。契約時に基本料金も

  リース料金が別にかかるとも説明を受けていませんよ。

   ↓

  「契約書の時に説明しているはずです」

   ↓

   説明はされていません。

   契約書に手書きで書きこまれているようですが、

   具体駅に毎月請求されることも、金額も書かれていません。

   契約当日から現在まで、世の中にそんなものがあるとも知りませんでした。

 

 「最近ガスのシステムが変わりまして、新しいお客様には新しい料金

  体系でお支払いいただいています。前から契約されているお客様には

  そのままでお支払いいただいています」

   ↓

  それについて説明を受けていませんし、賃貸契約の結果こちらで

  契約することになった以上、管理会社に提出されている料金体系

  で他の入居者と同じ料金で支払うと理解して契約しています。

  今回、同じ物件の入居者では、私だけが料金が違うと説明されて

  います。それならば、契約時に管理会社からも、貴社からも説明

  を受け、何より

     灯油については、利用しなくても利用料金が発生する

     ガス料金については、リース料金が発生する。

  という説明が事前にあるべきです。全く説明を受けていません。

  また、たとえ説明があったとしても(絶対にありませんが)

    給湯器のリース料など、これまでの入居者が払っていないものを

  新しく入ってきた入居者だけに負担させるという契約を新たに

  管理会社と結ばれるのであれば、管理会社と話し合って料金体系の

  変更を行ってください。

  その際には、私も他の住人が払わないものを新規入所者から負担

  させるという方針にし、契約されるという管理会社に異議を申し

  たてますし、もちろん簡単には納得しませんよ」

 

というところまでガス会社とは話をすすめました。

本当に、誰がきいてもおかしな対応です。

 

アパートの管理会社の社長も、これらの点にはもちろん合意していますし、

何より他の住人と同じ料金でない点はやめてほしい旨を富士ホームエナジー

に伝えると話していました。

 

残る問題は、この流れでいうと

 

 ・ガス料金について、新しいシステムだからといって

  警報器だけでなく、給湯器のリース料まで支払えと言ってくる

  可能性があることです。

 

基本料金 2250円 に加えてですよ?

  プロパンガス会社は、よく料金が高いと言われますが

  その根拠として都市ガスに比べて給湯器などの設備の設置費用を

  事業者が負担するほど経営基盤がないためと言われています。

 

 だから、都市ガスに比べて高めの基本料金を高い、高いといいながら

 みんな支払うんです。

 

  じゃあ、富士ホームエナジーの基本料金2250円の内訳はいったい何?

  ということになります。

 

 ・灯油のリース料や基本料金というのは、管理会社や消費者センターも

  おかしいため、富士ホームエナジーも返金すると言っていますが、

 

最終的にどこに決着をつけるつもりなのか、このケースの結果はこれからです。